巨大なコンクリート造りの公民館（というか公会堂）の中にある。
集会所としては相当歴史もあり大きい建物である。風情があるかといわれれば、いわゆる歴史ロマン的な風情には乏しいが、昭和レトロ的な風情はある、と答えればいいか。
３丁目の夕陽的な風情はある（その映画見てないけど）。
中に入ると、やはりその巨大なスペースに驚く。
本当にこの別府という土地は温泉を中心として歴史を刻んできたんだな、と思う。駅のすぐ近くに、これだけの大きな施設が残っていて、その真ん中に湯船が鎮座しているのだから。ちょっと震えるくらいの思いを抱く。
階下式になっていって、階段を下りて浴室に向かう。
その階段がまた立派。バリアフリーとか、そういったことはもはや考えられないだろう。かなりのご老人も階段をよっこらしょと降りていく。誰も疑問や不満には思っていないだろう。
湯船はこれまで回ってきた中で一番巨大。船型をしていて、お湯は透明に近いが、光にきらめく。相当熱いため、なかなか浸かることができない。
とにかくスペースが広く、天井も高いため、湯気がこもるということがない。階下式のメリットなのかもしれない。
竹瓦温泉とはまた違って、これはこれで味わい深い。
（H24/5) |
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不老泉 
