ある程度長野県の温泉は回りきったつもりでいると、回っていないところが(回っていないのには理由があるにも関わらず)気になったりする。
そんなところの一つ、福寿温泉福寿荘にいく。須坂の町中から少しだけ郊外に行ったところにある。
ずいぶん昔からある「ホテル」であるが、日帰り入浴を受け付けているか微妙なところで、訪れていなかった。
訪れてみると、日帰りOK。600円。おばあさんが案内してくれる。
浴室のドアを開けると、古い個人医院のような臭いが鼻に飛び込んでくる。薬臭と表現すればいいだろうか、久しぶりに嗅いだ臭いにたじろぐ。
風呂に入る前に体を洗っていると、さっき案内してくれたおばあさんがいきなり扉を開けて何か話すが、お湯の音に紛れて聞き取れない。この全裸の状況に臆していない様子で、私は再びたじろぐ。話の内容は分からなかったが、結果からするとサウナの電気をつけてくれたようだ。
湯船は一つ(正確には二つだが、一つにはお湯が注がれていなかった)。大量のお湯が注がれ、循環している。表示がないのでわからないが、たぶん加温。加水はわからない。おそらくそもそも源泉自体の特徴が薄いので、加水されていると聞いても驚かない。
合宿などの利用が多い宿かと思う。もう減価償却も終わっている建物であろうし、これでいいのかもしれない。
ただ、一言いわせてもらえるなら、日帰り料金600円はとりすぎかと思う。
(H17/11) |
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