完全に住宅街の中にある温泉銭湯。温泉銭湯とは言っても、外観は立派な邸宅か、小規模の旅館のようである。入り口には源泉が流れ出ているらしきところがあり、宿のご主人が掃除していた。
毎分６８６リットルという驚異の自噴源泉を持つ。内湯と露天風呂があるが、いずれも加温加水なし掛け流し。
内湯への扉をあけて、エメラルドグリーンに輝くお湯に驚く。お湯は竜の口から大量に注がれている。竜の口が目一杯開いており、そこからのお湯の注ぎ量は半端ではない。これだけ大量にかけ流されると気持ちいいとしか言いようがない。
新鮮な泡付き温泉であるが、あまりにもお湯が力一杯注がれているため、その勢いが反対側の湯船の縁にぶつかったところで、白く気泡が生じて色が変わっている。ここまでの勢いは初めて見た気がする。
露天風呂は、内湯からは行けずに、脱衣所を一回通って行かなければ行けない。露天風呂もモール泉の特徴を十分に堪能することができる。湯船がぬるぬるするのもモール泉ならではである。口に含むと薄いべっ甲のような味がする。注がれたお湯の量は露天風呂の方が少なく、内湯の方がお湯を堪能できると思う。ただ、このような住宅街の中に露天風呂まで作ってしまうのはすごいと思う。ぬる湯でゆったりできる。
内湯も露天風呂も泡付き温泉でぬる湯。山梨のぬる湯温泉の王様のような存在である。住宅街の名湯。この湯量を存分に楽しみたい。
（H20/8) |
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山口温泉 
