鶴岡市の南の方にある温泉地。歴史のある温泉地で、藤沢周平の生誕地の近くでもあるということで、藤沢周平ゆかりの温泉地でもある。
時間の関係で寄ろうかどうか迷っていたが、思い切って行ってみると大正解。
山形ならではの風情のある落ち着いた温泉地である。
入り口にある「共同浴場」用の駐車場スペースに車を泊めて、最初に正面湯に向かう。
正面湯は、立派な湯屋作り。掃除をしている人がいたので、もう掃除の時間で入れないかと思って聞いてみると、少しならいいとのこと。
有り難く入らせてもらう。200円をその掃除の人に払う。本当は近くの商店で発券してもらわなければいけないようである。
3畳くらいの湯船に、適温の硫酸塩泉が掛け流されている。かなり大量に注ぎ込まれているので、新鮮きわまりない。無色透明。この種の優しいお湯は個人的には大好きである。
少しと言われていたこともあって(そもそも一浴に時間をかけない性格だが)早めに外に出ると、さっきのおじさんにそんなに早く出なくていいのに、という趣旨のことを笑って言われる。何とも人柄が暖かい。
この後、「田の湯」に寄って、通りかかると、また、さっきはすまんかったね、と言われる。温かい気持ちになって、次の温泉に向かう。
(H20/10)
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