玉川温泉　

ＨＰ	http://www.tamagawa-onsen.jp/
系統	秘湯系
混み混み度	芋洗い
湯色	透明
泉質	酸性- 含二酸化炭素・鉄（�U）・アルミニウム -塩化物泉
加水状況	源泉１００
加温状況	加温なし
環流状況	掛け流し
風呂の種類	男女別内湯
日帰入浴料金	６００円
営業時間
問い合わせ先	0187-58-3000
入湯回数	１回
極私的評価

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感想

一度行ってみたかった玉川温泉。医者からも見放された人が訪れるということでつとに有名である。訪れてみて、想像以上に「本気」の温泉であることを知った。 探索路があって、噴気が上がっている地獄を散策することができる。さすがにお湯の湧出は大量。湯の川を構成していて、湯の華の採取も行われている。こういう地獄はいつ見ても感動するが、特にここは湧出量が多く、ぼこぼこと湧き出る様に大地のパワーを感じる。 その奥に行くと地にゴザをひいて寝そべる人たちがたくさんいる。毛布にくるまり、じっとしている。ここは温泉を楽しみにきている人ばかりではない。温泉にすがってきている人もいるのだ。その「本気」が、いつもの温泉巡りとは少し違い、粛然とした気持ちにさせられる。 蒸気があちこちで吹き出している。硫化水素や二酸化炭素などのガスは、一つ間違えると毒だろう。それに身をさらすのは、毒をもって毒を制するということだろうか。それ以上に高度に精神的なものを感じさせる。 宿に行き、大浴場で入浴する。６００円。入浴して肌を突き刺す痛みに驚く。久しく酸性泉を味わっていなかったが、いやこれは酸性泉中の酸性泉だ。爪の間のささくれ、足のちょっとした切り傷など、体の弱い部分を集中的に攻撃されているような感じである。草津温泉の一部源泉を思い出した。ここはｐＨ１．２という驚異の強酸性泉である。 源泉１００％とある湯船でお湯を口に含んでみる。酸っぱいなんてものではない。えぐみもあり、とても飲み込むことはできない。飲泉所もあるが、そこは２倍に薄めてあり、それを４〜５倍に薄めて飲むように指導されている。指示に従わずそのまま飲んでみるが、こちらはそれなりに飲める。まずい酢という感じである。ただ、直前に源泉を直で飲んでいるので、そのインパクトが強烈すぎたのかもしれない。 湯船は源泉１００％のものの他、源泉５０％の湯船がいくつかあって、ぬる湯やあつ湯、寝湯、打たせ湯などいくつものバリエーションがある。源泉５０％の方はやや青みがかっており、刺激も加水された分押さえられている。 かなりぬるぬるする感覚であり、刺激性とのコントラストが面白い。強酸性泉は日頃入れるわけではないので、興味深い。 ここは一大温泉療養所である。噂を聞きつけて日本全国から人々が訪れる。「奇跡」を信じて。 ここには、温泉の医学的効果とか、そういった蘊蓄など一蹴するような「本気」がある。 （H22/10)