佐賀のガイドブックをちらちらとめくっていたら、足下湧出の文字が。行かずにはいられない。
施設が整備された「足下湧出温泉」は全国でも十数カ所かと思われる珍しい温泉である。
ここ鶴霊泉は６００円で日帰り入浴をさせてもらえる。
足下湧出温泉にはいろいろな形があるが、ここは岩盤からお湯が湧いていてその上に砂を敷いているというもののようである。思っていたスタイルとは違い、加熱したお湯が間断なく筒から注がれている。そのためお湯が荒れていて足下湧出が確認できない。
浸かって砂を掘ってみると、ひんやりとしていて、さらにところによっては泡がわき上がってくる。これは楽しい。
微温湯なのでいつまでも浸かっていることができる。そしてあちこちの砂を掘ってみる。気泡が上がってくるところもあり、いつまでも飽きない。
足下湧出温泉は温度が重要である。高温泉であると足下湧出であっても入れないからである。ここはなかなか絶妙な微温湯で、新鮮な足下湧出温泉を存分に楽しむことができる。
もう一つ湯船があり、そこは加熱された温泉で循環されている。
古湯温泉は佐賀市街から車で３０分ちょっとで行くことができる。山間にある穏やかな温泉地である。
大満足で宿を出ると、小学生が３人、スケッチブックを持って歩いて行く。ぼんやりと見ていると、それぞれ座り込んで温泉街や宿の風景のスケッチを始めた。以前に書いたものの続きのようだ。集中して宿とスケッチブックを見比べている。
(H24/10) |
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古湯温泉 鶴霊泉 
