高雄温泉　おおるり山荘

外観

感想

高雄温泉は、野湯で有名だった温泉であり、私も６年前に訪れたことがあった。 おそらく温泉好きのかなりの人は訪れたことがあったのではないだろうか。 夜に来て、温泉に浸かったりレンタカーに戻って仮眠をとったりなど、ぼんやりと過ごしたが、女性も含めてかなりの人が訪れて、自然の露天風呂に浸かっていたことを思い出す。深夜に山奥で見ず知らずの人がたくさん星を見上げながら露天風呂に浸かる、何か不思議な感覚にとらわれたことを覚えている。 その野湯を買い取って、おおるり山荘という宿ができたと聞いて、興味もあって訪れる。山の中に立派なホテル風の建物ができている。老人会などの人が多く訪れていて、売店などもにぎわっている。何かちょっと寂しい感じがする。 露天風呂に行くと、徐々に懐かしさがこみ上げてくる。 思ったよりは原型が破壊されておらず、川の湯も一本残されていて嬉しくなる。 大きな石造りの露天風呂ができており、そこにお湯が満ちている。昔と同じ硫黄泉である。小さな白い湯の花が舞っている。大きな湯船であるせいもあり、お湯はかなりぬるめ。曇っていたのであまり眺めは見えなかったが、はれていたらかなりの光景が広がるだろう。 若干男湯と女湯のしきりが甘い。ただ、これまでは一切そんなしきりまでなかったんだからな〜と思う。 なかなか濃い源泉だが、露天風呂ではそこまで感じられなかった。 昔野湯に入ったことがあるところに施設ができて、改めて入るという、貴重な体験ができた。思ったよりは、がっかりするような施設じゃなくてよかった。 (H20/8)