飯田への出張ついでに，温泉に立ち寄る。
信州温泉のバイブル「とら」を見ると，露天風呂がいい感じ。全国露天風呂百選に選ばれているということで，是非入ってみたいと思って飯田市と下條村の境にある「いいだ温泉」に向かう。飯田市街からは車で２０分程度。
施設の外観は微妙で，少し入るのを躊躇してしまう。しかし，意を決して入ると，銭湯風の趣き。玄関には所狭しと地元の農産物が並んでいる。
脱衣所を抜けてドアを開けると，いきなり大きな露天風呂が目前に現れる。この感じは葛温泉の高瀬館に似ている。売りの露天風呂の眺望は，雪よけのためか透明ビニールがかぶせられており，ほとんど外が見渡せない状況になっていた。仮設風の建物でしょうがないのかもしれないが，代金６００円を払って・・と少しがっかりする。
温泉に入ると，しっかりした硫黄泉で，再度テンションが上がる。新鮮なぬるぬる感を感得する。
と，大きな露天風呂の横に小さな湯船があることを発見し，さら湯か温度を上げた風呂かな，と思って入ってみると，源泉そのままの風呂だった。３１度くらいの源泉がそのまま注がれていると思われる風呂で，体温と同じくらいの微温湯が非常に心地よい。入っているとお湯と同化していくような不思議な気分になる。加えて，体への泡付きがすごい。ぬるぬる感も抜群である。
この源泉風呂が，女湯にはなかったようだ。加熱された露天も魅力的ではあるが，男湯と女湯，同じスペックをそろえなければ，ちょっとかわいそうだと思った。
とまれ，ここまで硫黄泉を堪能できる温泉も珍しいと思う（飲泉もできるが，非常に美味しい）。この温泉に入れるのならば，６００円は高くない。これで自慢の眺望が堪能できれば，言うことはないだろう。また春や秋などに行ってみたい。
（H17/1) |
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信州いいだ温泉 湯里湖
