北志賀温泉 高社の湯


HP http://www.kitashiga.jp/
系統 秘湯系
混み混み度 すきすき
湯色 緑色
泉質 NaCa塩化物泉
湧出量 288リットル/分
泉温 46.7度
加水状況 源泉100
加温状況 加温なし
環流状況 掛け流し(内湯)・循環?
風呂の種類 内湯各1,露天各1
日帰入浴料金 600円(グリーンシーズン)
1000円
営業時間 11〜19時30分?
休憩所 あり
問い合わせ先 0269-33-7373
入湯回数 2回
極私的評価


歴史
平成3年に、北志賀高井富士スキー場前の「アムスリゾートホテル」が掘削に成功。
下記写真は、平成16年当時。
その後、「ゆうリゾート」が引き継ぎ、経営に当たる。


感想
泉質マニア郡司勇が本の中でも取り上げ,「ここは東北の秘湯かと思わんばかり」と激賞(とまでは言えないかも知れないけど)していた温泉。
スキー場の目の前にあり混んでいそうなため,スキーシーズンに行く気もしないし,オフシーズンに行ってもやっていなかったりして,なかなか縁遠かったが,今回ようやく入湯できた。
スキーシーズンといえるかどうかは微妙であるが,1050円も取られてしまった(通常は500円のはず)。たぶんこの日最初で最後の客だろう。
外形はラブホ風であり,この中に温泉があるとは誰も思わないだろう。しかも良質な温泉。この対照性がここの魅力なんだろう。
内湯は入れ立てのお湯で,匂いも特徴的。もう少し湯船とかを味のある風にしたらいいのに。

露天風呂へは服を着て歩いていく。
ドアを開けると,そこには緑褐色のお湯が広がり,とても嬉しい気持ちになる。本格的な濁り湯。濁り湯というのは信州では貴重だったりするので,話題にならないのが不思議なくらい。
温泉に入っていると,体に泡が付いてくる。炭酸分が強いのだろうか。
それほど高温でもなく,長湯できる感じ。誰もいないし,本を読みながら長居してしまった。
ここは,変にリゾートとかを意識しないで,お湯だけで勝負したら,それなりに人気が出ると思う。経営方針を抜本的に変えて,温泉客を意識して施設を作って常時500円にすればいいのに。このラブホと見間違えんばかりの施設では,つぶれる日も近いと思う(つぶれて経営者が変わってから人気が出るかも知れないけど)。
(H16/4/18)

6年ぶりの来訪。
上記記述での予測通り、旧アムスリゾートホテルは撤退、経営者が変わった。
ラブホ風(というかシャトー風くらいの言い方にしておいた方がいいかもしれないけど)の外観もそのまま。そう簡単にいじることができない立派な外装ではある。
内装はリニューアルされてきれいになっている。家族経営なのか、ロビーでお子さんがお父さんらしき人と食事をしていた。微笑ましい。
600円で入浴できる。グリーンシーズンだけ600円ということだが、適正料金だろう。
上記では経営者が変わってから人気が出るかもしれない、と書いているが、経営者が変わっても、あまり人気が出た様子はなく、休日でも独占状態だった。

内湯は食塩泉にたまに見られる薄くもやや深い緑色で、掛け流し。新湯投入量も少なくなく、新鮮で気持ちいい。加温なし加水なし。お湯は、塩味と鉄味を若干含むもので、わずかな鰹節臭も新鮮さを感じる。
いや、これは名湯である。
露天風呂は以前と比べて整備されており、風情のある露天となっていた。林を眺められるし、なかなかいい露天風呂である。
お湯は内湯よりは落ち着いているが、悪くない。以前よりも緑色は薄くなっていたが、貯め湯扱いをやめたからだろう。悪くない。
素晴らしい温泉である。施設の人も努力している。この高質の温泉が究極の穴場でとどまっているのは、本当に不思議でならない。
ちょっと不便なのが災いしているのかもしれないが、よませまで来ればすぐだし・・。もっと人気が出てもいい温泉だと思う。
(H22/8)

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