穂波温泉　日野屋旅館　(→廃業）

系統	観光系
混み混み度	適度
湯色	透明
泉質	単純温泉
加水状況	加水２０％程度
加温状況	加温なし
環流状況	掛け流し
風呂の種類	内湯各１，露天風呂各１
日帰入浴料金	５００円
営業時間	１３〜２１時
休憩所	ある
問い合わせ先	０２６９−３３−３５７８
入湯回数	１泊
極私的評価	−

歴史	地図
大正１４年に温泉湧出に成功した。 昭和６年ころから旅館が出来る。 平成２１年５月、廃業。 日野屋旅館：負債５億円、自己破産申請へ　／長野 　民間信用調査会社の帝国データバンク長野支店によると、穂波温泉の日野屋旅館＝山ノ内町、資本金３００万円＝は１２日までに事業を停止し、自己破産申請の準備に入った。負債は約５億円に上るという。 　日野屋旅館は１９３５年１０月に創業し、６４年にホテルを新築。９２年には増築などを行って１８の客室（約１００人収容）を有し、ピーク時には年１億円以上の収入高を計上した。 　しかしスキー・旅行客の大幅な減少で、業績が後退。０８年５月期は年約６０００万円の収入高を計上するにとどまった。増築などに伴う借り入れも財務を圧迫して事業継続が困難になった。 毎日新聞　2009年5月13日　地方版	大きな地図で見る

感想

日野屋旅館に泊まる。お盆にもかかわらず，当日の予約で空いていた。キャンセルが出たのかも知れないけど。 旅館のお風呂は５階に展望露天風呂が，１階に内湯がある。露天風呂はなかなかいい眺め。お湯はやはり共同浴場と比べるとそれほどのインパクトはなかった。 この旅館の特筆すべきは，料理だった。 懐石料理というが，食前酒の梅酒から始まり，洒落た料理が並ぶ。しかも大広間でも部屋出しでもなく，専用個室で出来たての料理が運ばれる。料理に関しては全く文句の付けようのない完璧なものだった。旅館の料理としては，初谷温泉，毒沢温泉（神乃湯）と並ぶ程の美味しさ＋趣向を凝らしたものだった。 朝食も鴨うどんが付く。器も工夫されたものだった。 食事の途中でご主人と女将さんらしき人が挨拶に来るのも面白い。 ご主人は気さくで，いきなり食事中の写真を撮られ，後で送るから，と言われる。面白いサービスだが，不倫旅行の人は，いきなり激写されて，しかもそれを自宅に送りつけられて大変だ。家庭争議の元になりそうだ。 お湯はともかくとして，料理は一流。 これで１泊１人８０００円は安すぎる。 (H16/8/16) 平成21年5月、廃業したとのこと・・。 いい旅館だったのだが、やはり拡大路線はリスクが高いのだろう・・。残念。