新穂高のロープウェイ乗り場の近くにある。
道の駅で割引チケットがあったので訪れてみる。８００円が７００円になる。
入ってみてびっくり。白いお湯が満ちているのが目に飛び込んでくる。新穂高温泉といえば透明のお湯と決めつけていたので、きれいに白く色づいているのが意外。
内湯は単純温泉で、加水の具合がいいのか、青白くなっていた。小さな湯の花が舞っている。匂ってみるが、それほど硫黄の臭いはしない。掛け流しで用いられており、新鮮。
露天風呂に出てまたびっくり。目隠しかと思った葦簀のようなものが、実はお湯を冷ます工夫であった。葦簀の上からお湯が間断なく注ぎ込まれ、それでお湯が冷まされている。加水されておらず、お湯も透明なまま。
露天風呂と内湯は源泉が違っていて、内湯が単純温泉で、露天風呂が単純硫黄泉。普通に考えれば、白濁している方が硫黄泉だと思うだろうが、逆なのである。温泉は本当に不思議だ。匂ってみると、確かに露天風呂の方が硫黄臭がする。
この露天風呂のようなお湯の冷まし方は初めて見た。空気に触れさせる工夫と、ついでに対岸からの目隠しにしてしまおうという工夫。素晴らしい。
美しい白濁の内湯と、露天風呂。露天からは北アルプスがちらりとのぞいている。
小さく纏まった施設だが、完成度が高い。露天風呂なら新穂高温泉にはもっと眺望がいいところがあるだろうが、泉質としてはここ以上のものがあるとはあまり思われない。
ここはお薦め。
（H1６/１０) |
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新穂高温泉 （中崎山荘）
