江戸時代に林羅山が日本三名泉の一つとたたえた下呂温泉（残り２つは草津温泉と有馬温泉）。なかなか来る機会がなかったが、ようやく訪れることができた。歓楽系の温泉のような印象で、ちょっと敬遠すらしていたが、来てみると、かなり整備された温泉地で驚く。若いグループも結構道を歩いていて、繁盛していることを感じる。東海圏から来るには最適の大規模温泉地なのかもしれない。
信州には一つのところではここまでの規模の温泉地はないかもしれない。上山田温泉の２倍くらいの規模だろうか。しかし、上山田温泉とは客層が全く違っているようである。つくづく上山田温泉の街作りが惜しまれる。
浅野屋という小さな旅館に泊まる。一泊二食付きで８４００円という、手頃な宿だが、一通りのものが揃い、館内は掃除が行き届いて綺麗にされていた。宿の人の心遣いもよく、この値段の宿としては高レベルの旅館であった。食事も温かいものを温かく出すという基本に忠実で、しかも美味しかった。驚くほどである。
風呂は小さな内湯が一つ。新規注入量は多くなく、循環だが、入っている人が多くないためか、ある程度新鮮に感じた。お湯はアルカリ性単純温泉で、若干つるつるするお湯である。名湯といわれるのも分かる気がする。
楽天で一人旅ＯＫとのことでたまたま予約した宿だったが、予想を超えるいい宿だった。
(H21/2) |
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下呂温泉 （内湯 浅野屋）
